離山房

長野県北佐久郡軽井沢町長倉820-96
TEL/FAX0267-46-0184 MAIL:info@rizanbou.jp

軽井沢 離山房

物語が刻まれた空間は、いまも…

中軽井沢の鬱蒼とした雑木林のなか、
離山房がオープンしたのは1977年5月のことでした。

軽井沢滞在中だったジョン・レノン、オノ・ヨーコ夫妻が
初めて当店にお見えになったのは、その年の夏の終わりごろ。
コーヒーと静かな環境がお気に召したようで、
その後3年間、夏の訪れとともに当店に足しげく通ってくださったのです。
まだ幼かった息子のショーン君を伴った夫妻は、
Tシャツに短パン、ゴム草履という気楽な服装で
自転車に乗っていらっしゃいました。
お気に入りは、店の奥手にある東屋。
ハンモックに揺られたり昼寝をしたり親子で遊んだりと、
いつもくつろいだ表情をお見せになりました。
あれからずいぶん長い月日が過ぎましたが、
素朴な木づくりの店も、ささやかな東屋も、
それらを囲む自然の風景も、変わることはありません。

軽井沢のほぼ中央に位置する離山はなれやまの山容になぞらえ、
小さくとも心意気を示そう、と、この店に “離山房”の名をあたえてくださったのは、
創業者夫妻と親交のあった作家の水上勉氏でした。
ほかにも、軽井沢にゆかりのある作家、音楽家、芸術家、企業家といった方々が、
この小さな店を愛してくださいました。

時代を経てもなお多くのみなさまがご来店くださることに感謝しながら、
今日も一杯のコーヒーに心をこめて、お客様をお迎えいたします。
樹々の隙間から差し込む光とすずやかな風、
葉擦れの音につつまれるひとときを、
ゆったりおたのしみいただけますように…。

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